パフォーマンスプラットフォームStilllive(スティルライブ)は、パフォーマンスの理論的・実践的な考察、身体の諸問題をめぐる知識生産に取り組む「Stilllive Studies 2025:Interdisciplinary Performance(学際的パフォーマンス)」を開催します。2023年、Stillliveは初回となる2019年から培ってきた領域横断的な協働の経験を基に、パフォーマンスに関する学びの場を開く「Stilllive Studies」を開催しました。会期中には、複数のアーティストが各自の経験をもとに、都市、政治、ジェンダー、コミュニティなどの課題を参加者とともに深掘りするプログラムを合計16回開催しました。今回のスタディーズ・プログラムでは、これまで芸術のみならず、武術、ゲーム、歴史、料理など様々な分野の知識や手法をリサーチし、多面的な活動を展開してきたアーティストを招き、トーク、ワークショップを含む体験型プログラムによってパフォーマンスの学際的な可能性を探っていきます。
#3 ユニ・ホン・シャープ「Paysage d’amour(愛の風景)」
トーク
日時:6月15日(日)14:00〜14:50
会場:The 5th Floor
参加費:無料(要予約、定員20人)
ワークショップ
日時:6月15日(日)15:00〜17:30
会場:The 5th Floor
参加費:2000円(要予約、現地での現金払い、定員10人)
ヴァージニア・ウルフの短編に『堅固な対象』という、ガラスや鉄、磁器のかけらを集める男の話があります。それらの「かけら」は「とても固く、とても緊密で明確」で「どのようにしてこの地上に至ったか」分からないのだけど、男はそれらを探し続ける、という話です。
わたしにとって、作品をつくるときのリサーチは、そうした探索に少し似ています。リサーチで出会ったイメージや文章の引用にはそれぞれ違った温度や感触があり、論理的・歴史的・感覚的に惹かれる「かけら」たちを組み合わせて、最終的に作品の質感を構成していくような……。トークでは、わたしの過去の作品と、現在取り組んでいる作品のリサーチについてお話しします。
パフォーマンス・ワークショップでは、「愛」の「かけら」から、「愛の風景」を即興的に構成することを参加者と試みます。参加者は「愛」に関する文章の引用をひとつ「かけら」として会場に持ってきてください。いろんな愛の「かけら」を歓迎します。
※ワークショップでは、ビンタのあとに「愛してる」と言うような、ちょっと暴力的なエクササイズが含まれる可能性があります(参加は任意)。
※屋上などでエクササイズを行う可能性があります。動きやすい服装でお越しください。