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Stilllive Studies 2025: Interdisciplinary Performance - #3 ユニ・ホン・シャープ「Paysage d’amour(愛の風景)」
2025.06.15.Sun
06.15.Sun
聞き手 権祥海
アーティスト ユニ・ホン・シャープ
主催 Stilllive 共催 The 5th Floor The 5th Floor 賛助 D/C/F/A グラフィック・デザイン 阪本あかり 入場料 2000円(トークは無料) 予約フォーム https://forms.gle/epmcGKyLXzNh6jvh7
パフォーマンスプラットフォームStilllive(スティルライブ)は、パフォーマンスの理論的・実践的な考察、身体の諸問題をめぐる知識生産に取り組む「Stilllive Studies 2025:Interdisciplinary Performance(学際的パフォーマンス)」を開催します。2023年、Stillliveは初回となる2019年から培ってきた領域横断的な協働の経験を基に、パフォーマンスに関する学びの場を開く「Stilllive Studies」を開催しました。会期中には、複数のアーティストが各自の経験をもとに、都市、政治、ジェンダー、コミュニティなどの課題を参加者とともに深掘りするプログラムを合計16回開催しました。今回のスタディーズ・プログラムでは、これまで芸術のみならず、武術、ゲーム、歴史、料理など様々な分野の知識や手法をリサーチし、多面的な活動を展開してきたアーティストを招き、トーク、ワークショップを含む体験型プログラムによってパフォーマンスの学際的な可能性を探っていきます。 #3 ユニ・ホン・シャープ「Paysage d’amour(愛の風景)」 トーク 日時:6月15日(日)14:00〜14:50 会場:The 5th Floor 参加費:無料(要予約、定員20人) ワークショップ 日時:6月15日(日)15:00〜17:30 会場:The 5th Floor 参加費:2000円(要予約、現地での現金払い、定員10人) ヴァージニア・ウルフの短編に『堅固な対象』という、ガラスや鉄、磁器のかけらを集める男の話があります。それらの「かけら」は「とても固く、とても緊密で明確」で「どのようにしてこの地上に至ったか」分からないのだけど、男はそれらを探し続ける、という話です。 わたしにとって、作品をつくるときのリサーチは、そうした探索に少し似ています。リサーチで出会ったイメージや文章の引用にはそれぞれ違った温度や感触があり、論理的・歴史的・感覚的に惹かれる「かけら」たちを組み合わせて、最終的に作品の質感を構成していくような……。トークでは、わたしの過去の作品と、現在取り組んでいる作品のリサーチについてお話しします。 パフォーマンス・ワークショップでは、「愛」の「かけら」から、「愛の風景」を即興的に構成することを参加者と試みます。参加者は「愛」に関する文章の引用をひとつ「かけら」として会場に持ってきてください。いろんな愛の「かけら」を歓迎します。 ※ワークショップでは、ビンタのあとに「愛してる」と言うような、ちょっと暴力的なエクササイズが含まれる可能性があります(参加は任意)。 ※屋上などでエクササイズを行う可能性があります。動きやすい服装でお越しください。
権祥海|Sanghae Kwon 東京都現代美術館学芸員。1990年韓国生まれ。2018年東京藝術大学美術研究科芸術学専攻(日本・東洋美術史)修士課程修了。2022年同大学国際芸術創造研究科アートプロデュース専攻(キュレーション)博士課程修了。現代美術とパフォーミング・アーツを横断するキュレーション、プラットフォーム運営​(Stilllive)、執筆活動を主軸に、パフォーマンスにおける共集性、個人や共同体のトランスナショナルな社会実践を捉えている。主なキュラトリアルプロジェクトに「Stilllive 2024: Kinetic Net」(クリエイティブセンター大阪(CCO)、2024年)、イム・ミヌク「Hyper Yellow」(駒込倉庫・隅田川屋形船、2024年)、研究に「東アジアにおける歴史実践の場としてのパフォーマンス-イム・ミヌク、高山明(Port B)、ワン・ホンカイを中心に-」(博士学位論文、2022年)などがある。
ユニ・ホン・シャープ|Yuni Hong Charpre ヴィジュアル/パフォーマンス・アーティスト。在日コリアン3世として東京に生まれ、2005年にフランスに移住し国籍を取得。2015年にパリ=セルジー国立高等芸術学院を卒業後、フランスと日本を拠点に活動する。主な作品に『Répète』(映像インスタレーション、2020)、『ENCORE – mer』(パフォーマンス、2022)、『ENCORE – violet』(パフォーマンス、2024)など。ユニ・ホン・シャープの創作プロセスは、多くの場合、テーマをめぐるリサーチから始まり、アーカイブや個人の証言・記憶を、写真/映像/テクスト/動作などの形で収集する。それらの素材を組み合わせ、過去/現在/虚構/現実がユニークでマルチプルな関係を形成する時間と空間として、パフォーマンスやインスタレーションを制作する。 https://www.yunihong.net