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UN-FIT
2024.05.18.Sat
06.23.Sun
キュレーション 岩田智哉
アーティスト アントワン・メルメ、ジョアキム・ペレス、ニットサン・マーガリオット
開場時間 13:00 - 20:00 閉場日 月、火、水 入場料 ¥500 (学生無料) 主催 The 5th Floor 後援 在日スイス大使館、在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ 協力 ポリュックス・マルシュ、矢澤あねら、島岡優里、ミシェル・エトリン 賛助 D/C/F/A デザイナー 久保海音 設営 柏木 【イベント概要】 タイトル H. Alix Sanyas《HERMAN@S (The Adelphes)》上映会+「 a fold for departure」公演(ニットサン・マーガリオット、アントワン・メルメ、ジョアキム・ペレスによるパフォーマンス) 日時 2024年5月23日(木) 19:00- 会場 東京日仏学院|〒162-8415 東京都新宿区市谷船河原町15 協力 東京日仏学院 定員 100名 チケット 一般2500円、学生1500円 主催 The 5th Floor 協力 東京日仏学院 アーティスト H. Alix Sanyas、Nitsan Margaliot、Antoine Mermet、Joachim Perez 予約 https://t5f-unfit-event.peatix.com/view
一人ひとりによって作られる社会。私たちはそれぞれ、パブリックおよびプライベートの空間で異なる立ち振る舞いをします。しかし個々人が集うことで社会の中で規範が作り上げられ、ある人はその内側、ある人はその外側へと置かれます。そして外側とされた人々が経験する一人称的な体験や世界観は、社会から周縁として追いやられる一方、規範と権威が結びつくことで、常に内側とされた人々の意見や価値観を基礎にさまざまな制度が築かれます。こうした周縁化の繰り返しというダイナミクスから、私たちはいかにして逸脱することができるのでしょうか? 本展「UN-FIT」は、ベルリンを拠点に活動するアーティスト3名の、クィアとしての多元的な声に焦点を当てた表現を紹介します。都市あるいは親密な空間をめぐる彼らの一人称的な語りは、「FIT(適合)」と「UNFIT(不適合)」、あるいは両者のはざまから社会を捉えなおすきっかけとなるでしょう。 また「UN-FIT」では、それらの境界線を少しずつずらす試みとして、鑑賞者を当事者視点によって捉えられた世界へと巻き込み、その参加から新たなアーカイブを構築することを目指します。それにより、未来の「あたりまえ」を形づくる責任を、いまを生きる一人ひとりのあなたと共有します。
岩田智哉 | Tomoya Iwata 1995年愛知県生まれ。東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科修了。キュレーション史やキュレーターなど、キュラトリアル・スタディーズを研究する一方、広く人間を超えた他者との理解(不)可能性について展覧会実践を通して模索。また、アジア各地のオルタナティヴ・スペースを訪れ、それぞれのローカルのアートシーンにおけるオルタナティヴとインスティテューションのダイナミズムについてのリサーチを行う。2022年4月より、キュラトリアル・スペースThe 5th Floorのディレクターを務める。 主な企画展覧会として、「ANNUAL BRAKE 2022/2023」(The 5th Floor、東京、2022/2023年)「Things named [things]」(The 5th Floor、東京、2023年)、「la chambre cocon」(Cité internationale des arts、パリ、2023年)、「between / of」(The 5th Floor、東京、2022年)、「eat ro ekyu:久保田智広」(EUKARYOTE、東京、2022年)。 Cité internationale des artsでのキュレーター・イン・レジデンスに参加(パリ、2023年)。また台北當代の「Ideas Forum(キュレーター・フォーラム)」に登壇(台北、2023年)。
Nitsan Margaliot|ニットサン・マーガリオット ニットサン・マーガリオットは、ベルリンを拠点に活動するコレオグラファー、ダンサー、キュレーター。家族やクィアのアーカイブ、現実の批判的な認識に基づいた新たな可能性の創作的探求、そして傷つきやすい他者との出会いなどをテーマに活動する。 フィラデルフィア芸術大学にてダンスの修士号を取得。彼の振付作品は、14StreetY NYC、イスラエルフェスティバル、Radialsystem、English Theatre Berlin、LAB Frankfurt、Suzanne Dellal Centre、 Kelim Choreography Center、Jewish Filmdays Frankfurt、PATHOS Munich、 Soundance Festival等で上演されている。 2020年には、Sasha Portyannikova、Anna Chwialkowskaとの共同でオルター・アーカイブである「TouchingMargins.com」を立ち上げる。2022年以降、彼はGalerie Weddingで「Movement Research ACROSS」の共同キュレーターを務める。 ニットサンは現在、HellerauおよびArchiv der Avantgardenにて特別研究員を務める。また過去には、Batsheva EnsembleやVertigo Dance Companyとダンスで共演。彼の作品は、血縁的な「先祖」と、そうした関係はないが文化的な繋がりや絆を持つ「先人」たちとの関係性を探求する。ありふれた素材を重ねることで、忘れ去られた過去に詩的なオマージュを捧げる。また触感的でかつ非直線的な制作をしつつも、ひとつの枠組みに固定されない表現を試みる。 Antoine Mermet|アントワン・メルメ アントワン・メルメは、音楽家、作曲家、即興演奏家であり、またダンス、演劇、ビジュアルアート、パフォーマンスの分野に関わる領域横断的なアーティスト。 彼は、サクソフォンや声、電子楽器に対し、それぞれが持つ旋律とノイズの両側面の可能性を視野に入れた独自の音楽言語を展開する。また、彼は舞台演出家や振付家と協働する際の創作プロセスの一環として、自らダンスと演劇のトレーニングを行う。 自身のソロバンド(CHROMB!、Saint Sadrill、Bouche Amplifiée)のほかに、作曲家のAntoine ArneraやClément Edouardの作品でのパフォーマンス、数年にわたるビジュアル・アーティストTiphaine Calmettesとのサウンドスケープおよおびパフォーマンスにおける協働などの活動を行う。また、アーティストのMegan CopeやAlice Laloy、Guillaume Bailliart、Nitsan Margaliotといった演出家・振付家の作品にパフォーマーとしても出演。アントワンは「フォノグラフィ(フィールド・レコーディング)」を好み、定期的に他のアーティストや自身のアルバム制作のため屋外での録音を行う。 Joachim Perez|ジョアキム・ペレス ジョアキム・ペレスは、ニューヨークのパーソンズ・デザイン学校で奨学金を受け、インダストリアル・デザイン科を卒業。主に、個人的および集団的なレベルにおける、男性性とセクシュアリティの複雑さを探求する作品を制作する。 ペレスは、布地や刺繍、ビデオインスタレーション、ドローイング等を組み合わせた多層的なインスタレーションを通して、鑑賞者に親密さやアイデンティティ、脆弱性についての内省を促し、各々の欲望の本質を問いながら、知覚を解体し想像しなおしていく。 主な展覧会に、「Devenir Feuillage」(LRRH_AERIAL、ドイツ:デュッセルドルフ、2024年)、「Red Like The Sea」(Kunstquartier Bethanien、ドイツ:ベルリン、2023年)、「Seen#18」(Museum für Fotographie、ドイツ:ベルリン、2023年)、 「SHOW ME A BETTER WAY」(Cazul 101、ルーマニア:ブカレスト、2022年)、Désirer ne pas voir(Motto、ドイツ:ベルリン)、「 Hier gibt’s alles」(Galerie du Griffon、スイス:ヌーシャテル、2021年)、Faire Corps(Musée Jenisch、スイス:ヴヴェイ、2021年)。 <上映会> H. Alix Sanyas Hélène Alix Sanyasは、クィア・アイデンティティを中心に活動するグラフィックデザイナー・アーティスト。2006年から2011年にかけてエスティエンヌで応用芸術の総合コースを受講した際、H.はトランスジェンダーの問題に関わり始め、トランス*個人のためのさまざまな女性化および男性化手術に焦点を当てたプロジェクト、OUTrans協会とのコラボレーションによるOPÉ-TRANSを実現した。2012年、彼らはパリのボザールに入学し、陶芸、インスタレーション、パフォーマンスを専攻。アンスバで学ぶ一方、H.はフェミニストの環境やコラボレーターのためのグラフィックデザインの依頼を受け、LGBTQI+および居場所のない人々を支援する複数のコレクティヴや協会に関わる。2017年から2018年にかけて、Magasin de GrenobleにてPeggy Pierrotによって指導された、Ateliers des Horizonsの研修プログラムに参加。現在は、特にエディトリアル・プラクティスに焦点を当てたグラフィックデザインを教える。H.は包括的でノンバイナリーなタイポグラフィ研究のコレクティヴ・Bye Bye Binaryの一員であり、2021年には初の短編映画「HERMAN@S(The Adelphes)」を制作し、複数のフェスティバルに選出および受賞。