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ANNUAL BRAKE 2023
2023.09.01.Fri
10.08.Sun
キュレーション 岩田智哉
アーティスト 百瀬文、中村壮志、竹久直樹
会期   百瀬文「あたらしい肌」   9月1日(金) − 9月10日(日)   中村壮志「もれ出づる一日」   9月15日(金)−9月24日(日)   竹久直樹「ホームスチール」   9月29日(金)−10月8日(日) 開場時間 13:00 - 20:00 閉場日 会期中無休 入場料 ¥500 ※ANNUAL BRAKE 2023開催中は来場3回目以降を無料といたします 主催 The 5th Floor 協力 十和田市現代美術館 協賛 株式会社アビサレ 賛助 D/C/F/A デザイン 岡﨑真理子 (REFLECTA, Inc.) お問い合わせ The 5th Floor / info@the5thfloor.org
この度The 5th Floorでは、「ANNUAL BRAKE 2023」を開催します。「ANNUAL BRAKE」は、1年に1度開催する継続的なプロジェクトであり、昨年に続き今回が第3回目となります。本プロジェクトでは、若手アーティストが招請を受け、自身の過去作のみで展覧会をつくり上げます。 日本の現代アートシーンでは、若手および中堅アーティストは、各地のギャラリー、オルタナティブスペースあるいは芸術祭において、ものすごい勢いで、立ち止まることのない作品発表を迫られています。超加速するアートサーキットは新しいものを次々と要求して、アーティストたちを翻弄します。 「ANNUAL BRAKE」では新作の制作・発表はありません。一度作家自身が立ち止まり、自身の足跡と物語を確かめ、実直に展覧会として構築することに焦点をあてるプロジェクトです。 第3回目の開催となる「ANNUAL BRAKE 2023」では、百瀬文、中村壮志、竹久直樹が参加します。それぞれのアーティストは、会期中に10日間ずつ、回顧展を開催します。彼らが未来のために1度立ち止まるこの瞬間に皆様もお立ち寄り頂き、彼らの作品の前で立ち止まっていただけると幸いです。
岩田智哉 | Tomoya Iwata 1995年愛知県生まれ。東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科修了。キュレーション史やキュレーターなど、キュラトリアル・スタディーズを研究する一方、広く人間を超えた他者との理解可能性/不可能性について展覧会実践を通して模索。2022年4月より、キュラトリアル・スペースであるThe 5th Floorの代表理事/ディレクター。 主な企画展覧会として、「Things named [things]」(The 5th Floor、東京、2023年)、「la chambre cocon」(Cité internationale des arts、パリ、2023年)、「between / of」(The 5th Floor、東京、2022年)、「eat ro ekyu:久保田智広」(EUKARYOTE、東京、2022年)、「attunement」(The 5th Floor、東京、2020年)、「Alternarratives -ありえたかもしれない物語-」(オンライン、2020)。 Cité internationale des artsでのキュレーター・イン・レジデンスに参加(パリ、2023年)。また台北當代の「Ideas Forum(キュレーター・フォーラム)」に登壇(台北、2023年)。
百瀬文|Aya Momose 1988年東京都生まれ。2013年武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻油絵コース修了。映像によって映像の構造を再考させる自己言及的な方法論を用いながら、他者とのコミュニケーションの複層性を扱う。近年は映像に映る身体の問題を扱いながら、セクシュアリティやジェンダーへの問いを深めている。主な個展に「百瀬文 口を寄せる」(十和田市現代美術館、2022年)、「I.C.A.N.S.E.E.Y.O.U」(EFAG EastFactoryArtGallery、2020年)、「サンプルボイス」(横浜美術館アートギャラリー1、2014年)、主なグループ展に「国際芸術祭 あいち2022」(愛知芸術文化センター、2022年)、「フェミニズムズ/FEMINISMS」(金沢21世紀美術館、2021年)、「新・今日の作家展2021 日常の輪郭」(横浜市民ギャラリー、2021年)、「六本木クロッシング2016展:僕の身体、あなたの声」(森美術館、2016年)、「アーティスト・ファイル2015 隣の部屋——日本と韓国の作家たち」(国立新美術館、韓国国立現代美術館、2015-16年)など。近年は、ACCの助成を受けてニューヨークで滞在制作を行ったほか、イム・フンスンと共同制作した『交換日記』が全州国際映画祭に正式招待されるなど、国内外で活動を行う。主な作品収蔵先に、東京都現代美術館、愛知県美術館、横浜美術館などがある。 中村壮志|Soshi Nakamura 1991年、熊本県生まれ。ビデオインスタレーションを中心に、平面、立体、パフォーマンスや舞台など様々なメディアを横断した作品を発表する。中村は、日本映画に特有の手つきや伝統文化へのモチーフの参照を交えつつ、ロードムービーのように移動や時間といった移ろいのなかで生じる事象と、そこに織りこまれた関係性や物語へと詩的にアプローチする。映像表現を探求するコレクティヴ、MANTLE(伊阪柊+中村壮志)としても活動。近年の主な展覧会、公演に『Standing Ovation|四肢の向かう先』(旧ホテルニューアカオ、静岡、2021)、『永遠の休暇』(MOA美術館能楽堂、静岡、2022年)、『真昼にみた夢』(京都府立文化芸術会館、京都、2021年)、『End of Summer』(アメリカ、ポートランド、2019年)。 竹久直樹|Naoki Takehisa 1995年生まれ。美術家。多摩美術大学情報デザイン学科メディア芸術コース卒、2019年よりセミトランスペアレント・デザイン所属。 「撮影」という概念を通じて、インターネット普及以降のイメージやそれらをめぐる人間の意識とコミュニケーションの体系を主題に制作と研究を行う。また様々な美術館やギャラリーにおいて展覧会の記録撮影を継続的に担うほか、他分野のアーティストとの共同制作も行っている。近年の主な展覧会に個展「スーサイドシート」(デカメロン、東京、2022)、「逆襲」(Snow Contemporary、東京、2023)「しじし」(con_、東京、2022)、「惑星ザムザ」(小高製本工業跡地、東京、2022)、「ATAMI ART GRANT」(来宮神社 他、静岡、2022)「エクメネ」(BLOCK HOUSE、東京、2020)など。また展覧会企画に「power/point」(アキバタマビ21、東京、2022)、「ディスディスプレイ」(CALM & PUNK GALLERY、東京、2021)などがある。