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港, 飛行, 為, 音楽, (PORTS, AIR, FOR, MUSIC)
2024.04.07.Sun
04.21.Sun
キュレーション { }(cacco)、 manos
アーティスト Nataliya Chernacova、Robin Waart、Marco Strappato、Andrea Istvan Franzini、 みずかみしゅうと、道前碧
開場時間 13:00 - 20:00 閉場日 火、水 入場料 ¥500 主催 The 5th Floor 協賛 アールプロジェユリ、優星リーガル司法書士事務所、岩國育英財団、高橋康平、Yusuke Ohkura 協力 The Gallery Apart、FLATLABO The 5th Floor賛助 D/C/F/A アーティスト Nataliya Chernacova、 Robin Waart、 Marco Strappato、 Andrea Istvan Franzini、 みずかみしゅうと、道前碧 共同キュレーション { }(cacco)、manos 展示協力(プロジェクトマネージャー、インストーラー) Munehiro OHTA /mooney グラフィックデザイン DOZEN ※受付は1Fのカフェ「Room 101」にお越しください。 【イベント】 オープニングレセプション 2024年4月7日(日) 18:00-21:00 トークイベント (詳細は追ってSNS等にて告知) お問い合わせ:The 5th Floor / info@the5thfloor.org
“induce calm and a space to think" while remaining "as ignorable as it is interesting"  ‐Brian Eno. 「 諸和尚子莫妄想 天是天地是地 山是山水是水 僧是僧俗是俗 」 ‐道元 作品は作品で、その正面に立つあなたもまた、あなた。 遠くに見える星や、山を見つめると、星や山に過ぎないが、 どこかで感じた音景やフレイバーがする。 すれ違う人や、ことや、ものに、ふと、どうしようもなく想いを馳せる。 が、そのなにかは、もう近くにいない。 そのどれもこれも、が、見つめていてもぼやけている。 そっと息をすると、それだけで、共に居るきがするのです。 本展覧会、「港, 飛行, 為, 音楽(PORTS, AIR, FOR, MUSIC)」は、鑑賞者と参加作家、作品たちが観光客となり、意味と無意味、無意味と意味の間を浮遊し、旅をする。 本展覧会は、参加アーティスト兼、キュレーターである、Andrea Istvan Franziniと{ }(cacco)の道前碧の出会いが先立つ。昨年、2023年8月、イタリアはミラノ。遠く地平を隔てた二人の人間(作家)は、共通点(美術)の中で偶然出会い、目と目を見つめ合い、語り合った。私たちが目にする景色は至って必然的な偶然の重なり合いの下に成り立ち、意味を持つようにして、無意味な“私たち”は、生産と消費の円環を辿っている。 そうして、二人の会話から無目的に抽出された四つの言葉、「港(PORTS)」、「飛行(AIR)」、「為(FOR)」、「音楽(MUSIC)」、そしてこの語群から連なる無意味な意味の連鎖からこの展覧会を構成されている。要するに、傍から見ると頓珍漢に見える営み(コミュニケーション)の中で、独特の相互了解の境地が、展覧会として形を見せている。 しかし、一般的なそれと違うのが、二人のコミュニケーションで起こり得る“バグのようなもの”の存在である。Andreaはイタリア人訛りの英語を話し、道前は多少の言語能力は有るもののネイティブのそれとはほど遠い。ほぼ全ての会話が、お互い短い散文、もしくはいくつかの単語の羅列で繰り広げられ、you know? で締めくくられる。このような中で生まれる“些細な誤読”が私が称する“バグのようなもの”である。通常の展示ではこのようなことが起きないように細心の注意が払われ、そのコミュニケーションが何重にも行われ、幾つかのメディアにデータ化されたりもする。だが、二人はそれをしない。無意識の範疇、美術という共通言語の中で、共通の言語野を形成し、形を整えていく。きわめて短い言い回しで、その詳細を語り合わずに。 このようなやり取りは、本展覧会のそれぞれの作家性、作品にも繋がる。 Marco Strappatoと道前碧の作品はどちらも、現代における流通の加速が生み出したフラットな世界に対し、敢えてそのイメージを流用し“虚像としてのユートピア”を笑顔で差し出してくるようなアンビエンスな主体性で訴えかけてくる。また、Andrea Istvan Franziniとみずかみしゅうとは、そのようなフラットな社会に於ける私小説を、よりポエティックで浮遊した言語で語りかけてくる。Nataliya Chernakovaは無意味な言語のトートロジーの連鎖を、キャンバスに絵具をのせるといった、よりベーシックな方法とその手つきで語りかけ、Robin Worrt はどこかの誰かの誰かへの献辞を切り取り、宙に配置してはその言語的な営みの浮遊性を際立たせる。 無目的で偶然にも必然に成り立つ本展覧会は、各作家、作品もまた、それぞれ違う手法、メディアで、意味と無意味、目に見える物質と本質の間を行き来する。このそれぞれの営みと、それぞれが寄り添い合い生まれる関係性は、私たちが生きる今、そして私、と私と生きるもの、を理解する手助けをしてくれるのではないだろうか。 共に生きる私たちは、無意味にも意味を求め、望み、拒み、生きている。 私たちがこうして作品たちを、展覧会という形で配置し、あなたがここにいることは、針の穴を通すようにして生まれた奇跡なのかもしれない。 それではみなさん良い旅を! 
{ }(cacco) (Ryota Kawaguchi etc) 2023年に東京で結成。 不特定多数のメンバーによるソーシャルメディア以降の匿名性と集合知をテーマとして、新たな 「家族」の形成を実践するアートコレクティブ。表現方法やコラボレーションの形式、メンバー同士の関係性は絶え間なく変化し、変容する。 cc(クリエイティブ・コモンズ・ライセンス)を自らのロゴとし、主に、現代美術のルール、作法、文法のオープンソース化を目指す。 主な展覧会に、「{ }」(デカメロン、東京、2023年)、「made in asia - ooyake」(ZEROTOKYO、東京、2023年)、「paradigm✨smoke 」- collaboration with GC magazine (シノチカ、東京、2023年) 川口遼大 1999年、岐阜県生まれ、山梨県育ち。 2023年度、中央大学法学部政治学科卒業。Sho_Konishi_Design_Lab、coconogacco修了。 “人が、ともに生きること。” についてコレクティブ運営、またその展覧会実施を通して模索している。 陽のひかりがすき、雨の日は好きになりたい。
Nataliya Chernacova Nataliya Chernacovaの多面的な実践は、先史時代、ルネサンス時代、現代、そしてインターネット以降の文化と、自己の理解方法との間にある並行関係を描く。またルネサンス以前、現代、そしてインターネット以降の文化における、他者との関係の中で自己を理解する方法を並列に描いている。その中核は自伝的であり、精神分析的ですらある。そのため、タイトルや形は、自己理解の複雑な構造を明らかにし、多くの場合、作品の物質性は身体の概念と結びついており、アーティストの創作プロセスにとって身体とプロセスがいかに重要であるかを私たちに伝える。チェルナコワの作品では、古典的な技法と不気味な視覚言語、伝統的な芸術形態と現代文化、そしてシュルレアリスムや精神分析学的な引用を、作品の要素言語として融合させている。ピエトラサンタに長期滞在して制作した手彫りの大理石からファウンド・オブジェクトまで、また油絵から3Dレンダリングまで、彼女の扱う素材は多岐にわたる。 1990年ソ連生まれ。2011年にロシアのエカテリンブルクにあるウラル国立建築芸術アカデミーで工業デザインの理学士号を取得。2011年にロシアのエカテリンブルグにあるウラル国立建築芸術アカデミーで工業デザインの理学士号を取得。2012年にイギリスのラフバラー大学でプロダクト・デザイン・イン・ビジネスの修士号を取得。その後2017年に英国ロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アートで絵画の修士号を取得。これまでに、ヴェネチア・ビエンナーレの公式付帯イベント「Machines of Loving Grace」(2015年)や、コモンプロジェクツでの「Lost Senses」など、国際的なグループ展に多数参加している。また、チェルナコワは、プレミオ・カイロ・フェローシップ(2019年)、プレミオ・ファッブリ(2023年)の最終選考に残った。 Robin Waart Robin Waart はアムステルダムを拠点に活動するアーティストで、言語とコラボレーションをテーマにしている。 Marco Strappato Marco Strappato(1982)はイタリア生まれ、ミラノ在住のアーティスト。 彼の作品は、画像生成とその配信(流通)に関する現代的な理解の、差し迫った再評価に取り組んでいる。彼の現在の作品は、風景とテクノロジー、スクリーン、そしてテクノロジーが提供している無限の空間を見つめている。 ロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アートで彫刻の修士号を取得。彼の作品はいくつかの個人および公的コレクションに収蔵されており、The Gallery Apart(ローマ、2022年、2019年、2015年、2013年)、Exchiesetta(ポリニャーノ・ア・マーレ、2017年)、Palazzo Ducale(ウルビーノ、2017年)、Crédit Agricol(Careof-DOCVAによるプロジェクト)(ミラノ、2013年)、Placentia Arte(ピアチェンツァ、2010年)での個展を含め、幅広く展示されている。ストラッパートのグループ展には、Fondazione del Monte(ボローニャ)(2019)、MAMbo(ボローニャ)、MAXXI(ローマ)(2018)、Centro Pecci(プラート)、Whyte Crypt(ロンドン)(2017)などで開催されたものがある; Palazzo delle Esposizioni (XVI Quadriennale)(ローマ)、The Averard Hotel(ロンドン)、Zimei Foundation(ペスカーラ)(2016)、Pump House Gallery(ロンドン)、Royal College of Art(ロンドン)、Jupiter Woods(ロンドン)、Camden Arts Centre(ロンドン)(2015); ブラジル大使館(ローマ)、アメリカン・アカデミー・イン・ローマ(2014)、VIRヴィアファリーニ・イン・レジデンス(ミラノ)、ヴィクトリア・アート・センター(ブカレスト)(2013)、NURTUREart(ブルックリン、ニューヨーク)、ドローム・プロジェクト・スペース(ブリュッセル)、ベヴィラクア・ラ・マサ財団(ヴェネツィア)(2012)、スピノーラ・バンナ財団(ポイリーノ)、WROアート・センター(ヴロツワフ)、プラハ・ビエンナーレ5(プラハ)(2011)、Careof-DOCVA(ミラノ)、メルツ財団(トリノ)(2010) Andrea Istvan Franzini Andrea Istvan Franziniへのお問い合わせは、お電話にてお願いいたします: +39 3337041187 みずかみしゅうと 2001 東京生まれ 2023 GEISAl#22, Chris Le 賞受賞 2024 東京芸術大学在籍中 日常的に見過ごされているメモやセミの抜け殻など、様々なマテリアルを用いて作品を制作しています。 道前碧 2002年生まれ。上板橋出身。Sho_Konishi_Design_Lab 2021年度在籍。東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻在籍。 すべては、しろくなっていく。(清潔になる、浄化される)をコンセプトに、 現代社会における、また、藝術における心とは何かを探求している。 最近、自宅にエバーフレッシュという植物を出迎えた。