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夏の夜の夢
2025.04.26.Sat
06.08.Sun
キュレーション カジェタノ・リモルテ アシスタント・キュレーター エリザベス・ジェシー
アーティスト アナ・エステベ・レイグ
開場時間 13:00 - 20:00 閉場日 火、水 入場料 ¥500 主催 The 5th Floor The 5th Floor 賛助 D/C/F/A
アナ・エステベ・レイグの作品は、インターネットやデジタルメディアが現代社会に与える影響を深く掘り下げています。彼女の映像作品は、ジェンダーの視点から、現代のポピュラーカルチャーのフィクション的な世界が生み出す社会的なアーキタイプや、オンライン上に存在する新たなコミュニティ、そして彼らが共有する現実を綿密に分析しています。主体性の問題やその構成、そして現実と表象の二項対立は、常に彼女の作品の背景として存在しています。 1600年にウィリアム・シェイクスピアによって発表された戯曲のタイトルを冠した本展では、アナ・エステベ・レイグのビデオアート作品を日本で初めて紹介します。東洋から西洋まで、思想の歴史を通して繰り返されてきた「現実とは何か」という古典的な問いを、ユートピア=インターネットという異なる時代の文脈を通して再び浮かび上がらせます。
カジェタノ・リモルテ|Cayetano Limorte 1990年スペインで生まれ、マドリードと東京を拠点に美術史家、インディペンデント・キュレーターとしてメディアアートを専門に活動している。キュレーション活動において、アート、身体性、テクノロジーの関係性に焦点をあて、近年では特に日本におけるビデオ・アートの始まりについて研究している。2013年コンプルテンセ大学美術史学部を卒業。その後、スペイン国立図書館の公式大学インターンシッププログラム(映像音楽コレクション部門)を修了した。2016年にはマドリード・コンプルテンセ大学、ソフィア王妃美術館による合同修士課程(現代美術史・視覚文化)を修了した。著書に『エルネスト・ネト:コモンプレイスとしての身体(Ernesto Neto. El cuerpo como lugar común)』(2018年、Asimétricas )。近年の主な展示には、2025年「スピードの物語」(瑞雲庵、京都、4月18日 – 5月18日)、2024年「GENE, Topia and Revolution : 1986-1988」(ソフィア王妃美術館、マドリード、スペイン)、2022年「体の終わり La Clausura del Cuerpo:遠藤麻衣×百瀬文」(Las Cigarreras、アリカンテ、スペイン)などがある。現在、キヤノン財団ヨーロッパの助成により東京藝術大学に1 年間の客員研究員として滞在(〜2025 年9 月)。
アナ・エステベ・レイグ|Ana Esteve Reig アナ・エステベ・レイグ(1986年、スペイン・アグレス生まれ)は、マドリード・コンプルテンセ大学で美術を学びました。2008年にはドイツ・カッセルに移り、カッセル芸術大学(Kunsthochschule Kassel)で自由芸術(Freie Kunst)を学び、アーティストであり教授でもあるビョルン・メルフス(Bjørn Melhus)の指導のもと、マイスターシューレリン(Meisterschülerin)として修士課程を修了しました。以来、彼女はビデオを主要な表現手段として制作を続けています。 現在はスペイン・マドリードを拠点に活動しています。彼女の作品は、BBVAビデオアート制作「マルチバース」奨学金を受賞し、文化・スポーツ省およびマドリード州からの支援も受けています。2023年のBMWアワードのファイナリストにも選ばれ、最近ではマドリードのティッセン=ボルネミッサ美術館で個展を開催しました。 彼女の作品は、IVAMアルコイ、ドス・デ・マヨ現代美術センター(CA2M)、カステリョン現代美術スペース(EACC)などの主要な文化施設で展示されており、ソフィア王妃芸術センター(Museo Reina Sofía)やCA2Mといった著名なコレクションにも収蔵されています。 https://www.anaestevereig.com