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ANNUAL BRAKE 2025
2025.10.31.Fri
12.28.Sun
キュレーション 平野成悟、木村こころ、川口遼大
アーティスト 綾野文麿、寺岡海、宮内由梨
会期 2025年10月31日(金) - 2025年12月28日(日)  寺岡海|Kai Teraoka  水を濡らす  2025年10月31日(金) − 11月16日(日)  宮内由梨| Yuri Miauchi  Regarding the Unlocatable Others - 薄暮沁みる皮膚にまぶたの流転  2025年11月21日(金)−12月7日(日)  綾野文麿 | Fumimaro Ayano  Ideal is an ideal is an ideal is an ideal.  2025年12月12日(金)−12月28日(日) 会場 The 5th Floor 〒110-0008 東京都台東区池之端3-3-9 花園アレイ5F 開場時間 13:00 - 20:00(最終入場19:30) 閉場日 火、水 入場料 ¥500 主催 The 5th Floor 協賛 Taguchi Art Collection 賛助 D/C/F/A デザイン REFLECTA, Inc.(岡﨑真理子+畔上陽一 ) お問い合わせ The 5th Floor / info@the5thfloor.org
この度The 5th Floorでは、「ANNUAL BRAKE 2025」を開催します。「ANNUAL BRAKE」は、1年に1度開催する継続的なプロジェクトであり、昨年に続き今回が第5回目となります。本プロジェクトでは、若手アーティストが招請を受け、自身の過去作のみで展覧会をつくり上げます。 日本の現代アートシーンでは、若手および中堅アーティストは、各地のさまざまな展覧会で、ものすごい勢いのなか立ち止まることなく作品発表を迫られています。超加速するアートサーキットは新しいものを次々と要求して、アーティストたちを翻弄します。 「ANNUAL BRAKE」では新作の制作・発表はありません。一度作家自身が立ち止まり、自身の足跡と物語を確かめ、実直に展覧会として構築することに焦点をあてるプロジェクトです。 第5回目の開催となる「ANNUAL BRAKE 2025」には、寺岡海、宮内由梨、綾野文麿が参加します。また今年は、昨年初めて開催した若手キュレーター向けの教育プログラム「Pre-Curatorial」の参加者3名によるキュレーションで、それぞれの回顧展を開催します。彼らが未来のために1度立ち止まるこの瞬間に皆様もお立ち寄り頂き、彼らの作品の前で立ち止まっていただけると幸いです。
平野成悟|Seigo Hirano 1996年 ⼤阪府⽣まれ。現在、京都市在住。 インディペンデントキュレーター。アートエージェント「D ARTS」ディレクター。 京都を拠点として主に関⻄圏での展覧会企画や様々なアートプロジェクトに携わる。作者/作品を取り巻く空間や⽂脈、 制度について思考を重ねながら展⽰⾏為のもつ可能性を探求している。 近年のキュレーションに、勝⽊有⾹,⼤東真也,寺岡海,松井照太,村⽥のぞみ,⼭⻄杏奈6⼈展「ウィルヘルミーの吊り板」(MEDIA SHOP|gallery2,京都,2020)、⼭⻄杏奈,⼭⽥真実2⼈展「つきうつし」(galerie16,京都,2023)、寺岡海個展「You(Me)」(hakari contemporary,京都,2024)、⾼橋レイン,村⽥のぞみ2⼈展「narratage」(奈良町にぎわいの家,奈良,2024)、さかいはるか,⽮野洋輔2⼈展「ウツツのはえる庭」(ビューイングルームこぉと,奈良,2025)。2023,2024年度京都市主催事業「Art Rhizome Kyoto」コーディネーター。 木村こころ|Kokoro Kimura 2000年山形県生まれ。キュレーター、アートコーディネーター。オランダ・ユトレヒト大学大学院 Arts and Society 修士課程修了。フェミニズム/クィアの視点と脱植民地主義的な言説の交差点に関心を持ち、展覧会やワークショップを通じて、アイデンティティや自他関係の変容可能性を探求している。また、インドネシア・ジョグジャカルタ Cemeti: Institute for Art and Society にてリサーチインターンシップを経験し、現地のアーティストコレクティブとの協働プログラムを継続的に企画するなど、インドネシアを中心とする東南アジアのアートシーンの歴史と展開を実践的に探っている。 近年のキュレーションとして、「Art Collaboration Kyoto Public Program 2025」(国立京都国際会館、京都、2025年、マーティン・ゲルマン氏との共同キュレーション)、「国際非暴力展 #SUM_MER_2025」(京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA、2025年、作品個別キュレーション)など。そのほか、Ruang MES56(ジョグジャカルタ)でのオープンスタジオ、HAPS Studio(京都)やSURVIVE! Garage(ジョグジャカルタ)でのワークショップなど、幅広い企画を手がけている。 近年参加したプログラムに、「2025年度 アートマネジメント人材等海外派遣プログラム | サンパウロ・ビエンナーレ、イニョチン」(主催 東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京、2025年)、若手キュレーター向け教育プログラム「Pre-Curatorial」(The 5th Floor、東京、2025年)など。 川口遼大|Ryota Kawaguchi インディペンデントキュレーター。1999年山梨県生まれ、東京都在住。中央大学法学部政治学科卒業。 キュラトリアルコレクティブコレクティブ{}(cacco)共同設立者、代表。HR(旧称・ヒロ画廊伊豆大川)ゲストディレクター。ノンフィクショナルな物語性を基に展覧会空間の設計を行う。 近年の主なキュレーションに「 { } 」(デカメロン, 東京, 2023)、「made in asia - ooyake」(ZEROTOKYO, 東京, 2023)、 「paradigm✨smoke collaboration with GC magazine」(シノチカ,東京,2023)、「港,飛行,為,音楽 (PORTS, AIR, FOR, MUSIC)」(The 5th Floor, 東京, 2024)、「つばさのはえたねこ、〃」(koen, 東京, 2025)、「1998_oid」(LURF GALLERY, 東京, 2025)、「U.F.F.U (utopia feeling feeding utopia)」(EUKARYOTE, CAGE GALLERY, 東京, 2025)、道前碧個展「紫の火花」(extra small, 東京, 2025)、磯崎隼士・道前碧二人展「波がくる」(HR, 静岡, 2025) などがある。
寺岡海|Kai Teraoka 1987年広島県⽣まれ。現在、京都市拠点。別々の場所や視点、時間を、映像や⽴体を⽤いたインスタレーションによって接続するような作品を制作している。それにより、認識の主体である「私」と「世界」との関係についての考察を試みる。近年の主な個展に、「この空の下で」(京都市京セラ美術館 ザ・トライアングル、京都、2025年)、「You(Me)」(hakari contemporary 、京都、2024年)、「春のまえがき」(KUNST ARZT、京都、2022年)など。主なグループ展に「逃げ⽔をすくう」(The Terminal Kyoto、京都、2024年)、「ウィルへルミーの吊り板」(MEDIA SHOP Gallery2、京都、2020年)、「ニューミューテーション #2 −世界のうつし 展−」(京都芸術センター、京都、2019年)など。 宮内由梨|Yuri Miauchi 長野県生まれ。京都芸術大学芸術学部卒業。沖縄、ロンドンを経て、現在は横浜を拠点に活動する。身体の感覚、とりわけ「かゆみ」を起点に皮膚感覚や内臓感覚に焦点を当てる。誰もが経験しつつも、把握 / コントロールできない身体の感覚に対する内省は、人間がこれからどう意訳し、受け継いでいくのか、あるいは置き去りにしていくのか、という問いへと展開している。制作過程においては、ガーゼ布・葉書・音・土・樹脂・ロボットアームなどを多層的に組み合わせている。近年の主な個展に、「Regarding the Unlocatable Others - 感じる存在しない痒みの分有」(gallery Mazekoze、長野、2025)、「Imprints of the Unseen」(Indeks、バンドン、インドネシア、2025)、「Scraped Script - からからの水壺から消える星の楕円」(gallery N 神田社宅、東京、2024)など。主なグループ展に、「Black Point」(H.art 1、 Sahng-up Gallery、ソウル、韓国、2025)、「第1回 BUG Art Award ファイナリスト展」(BUG アートセンター、東京、2024) 、「VOCA展 2023」(上野の森美術館、東京、2023)など。受賞歴に、2023年「第1回 BUG Art Award」ファイナリスト選出、2022年「ARTS CHALLENGE 2022」新藤淳審査員賞など。 綾野文麿|Fumimaro Ayano 1992年福岡県生まれ。イギリスと日本を行き来しながら育つ。現在は東京を拠点に活動。2023年東京藝術大学大学院美術研究科グローバルアートプラクティス専攻修了。在学中にミュンスター芸術大学にて、スーチャン・キノシタ教授の元で交換留学。 作品はインスタレーションからパフォーマンスに渡り、写真や彫刻、絵画の要素を取り入れつつ制作を行なっている。主な展覧会に「Why Don't You Dance?」 18, Murata(東京 / 2025)、「Same as the street」LAVENDER OPENER CHAIR(東京 / 2024)、「motivated bodies」駒込倉庫 (東京 / 2024)、「エンジェル・ピン・ブギ」アートかビーフンか白厨 (東京 / 2023)、「月出アートキャンプ2022」月出工舎 (千葉 2022)、「室内写真-Camera simulacra-」文華連邦・あをば荘 (東京 / 2020)など。